東北地方太平洋沖地震で犠牲に遭われた方々には衷心より哀悼の意を表し、被害に遭われた方々には心からお見舞い申し上げます。

東北地方太平洋沖地震で犠牲に遭われた方々には衷心より哀悼の意を表し、被害に遭われた方々には心からお見舞
い申し上げます。

2011年7月19日火曜日

第30回「みなみおおいた夏祭り」近づく

毎年恒例の「みなみおおいた夏祭り」が7月23日(土)24日(日)の2日間開催されます。
会場は大分市豊饒の県立病院前にある南大分スポーツパークです。
今年は数えること「第30回」の記念すべき大会です。
第30回「みなみおおいた夏祭り」ポスター
この祭りは、南大分地区の活性化のために祭りを興して、地域を盛り上げていきたいということから始まったものです。
はじめは南大分中学校のグラウンドを会場にしていましたが、その後大分市の三ヶ田町公園〜大道トンネル付近の「県道小挾間大分線」を歩行者天国にして開催する祭りへとなっていきました。
さらに、第24回大会から現在の南大分スポーツパークに会場を移して開催しています。
また、25回大会からは2日間の開催となっています。
祭りも年々盛り上がってきて、南大分はもとより、地域外からも多数ご来場いただいております。
昨年度の祭り
抽選会の様子 
昨年度の祭りの様子
この祭りを始めるためにできたのが「南大分青年クラブ」という会で、同じく30周年を迎える会であります。
私は第10回大会の年に「南大分青年クラブ」に入会して、以来31年間祭りに関わってきました。
第18回の時に会長経験をしましたが、今期は12年ぶり2回目の会長ということで祭りの事務局長を務めさせていただいております。

数ヶ月にわたる準備を経ましたが、いよいよ今週末に開催です。
南大分スポーツパークの入口に掲げられた案内 
南大分スポーツパーク付近道路ののぼり 
7月8日、OCT大分ケーブルテレコムさんの番組にて祭り告知の出演をしました
今年も盛りだくさんのイベントを予定しています。

【一日目/23日】
14:00〜 町内対抗玉入れ
15:00〜 開会式
15:40〜 南大分中学校吹奏楽部
16:10〜 えのくま幼稚園・ごとう幼稚園
16:50〜 こどもみこし
17:30〜 CHIMO&カボスひろし
18:00〜 モーターパラグライダーお菓子まき
18:30〜 フラハナウ・オ・ハル
18:50〜 港アケミ歌謡ショー
19:40〜 南大分小潮太鼓
20:30〜 ケイスケ&星乃泉水ものまねショー
21:20〜 お楽しみ抽選会

【二日目/24日】

14:00〜 地震体験車(大分市消防局)
15:30〜 カボスひろしショー
15:45〜 空手演舞
16:00〜 高橋博幸 似顔絵パフォーマンス
16:30〜 パワーシティーオーイタ
17:00〜 ハウオリズ・マサコ・アケタ フラスタジオ
17:30〜 サンバ フレンズ アレルイヤ
18:00〜 阿蘇野神社 神楽社
19:00〜 ジャスミンジェナ(ベリーダンス)
19:30〜 豊後潮太鼓
20:40〜 みなみおおいた総踊り
21:20〜 お楽しみ抽選会


この祭りの人気イベントは恒例の「ものまねショー」です。
今年は、桑田圭祐のものまねでは第一人者といわれている〈ケイスケ〉と倖田來未などのものまねで有名な〈星乃泉水〉が出演します。
地元の太鼓集団、豊後潮太鼓も毎年出演の人気イベントです。

また、会場内は約80店舗の夜店も出店し、祭りを盛り上げてくれます。

両日とも豪華景品があたる「お楽しみ抽選会」があります。
祭り会場などで配布されるうちわに番号が記されていますので、その番号が出れば当たりです。
旅行クーポン券、iPad2、ブルーレイレコーダー、デジカメなどがその場であたります。
もし当日外れても、後日行われる抽選で湯布院ペア宿泊券などが当たりますので、うちわは大切に持ち帰ってください。
(後日抽選の結果は7/30の大分合同新聞の夕刊に掲載します)
抽選番号付きうちわ
雨天時も開催します。(内容変更はあります)
30回にふさわしい素晴らしい祭りになると思いますので、是非多くの方のご来場をお待ちしています。

2011年7月18日月曜日

池坊巡回講座 Ikenobo2011

7月10日(日)「いけばは池坊 巡回講座ーIkenobo2011ー」が大分文化会館で開催されました。
会場の大分文化会館
この講座は毎年開催されており、家元で教鞭をとられておられる先生方が全国約170カ所の地で実技、講義が行われる年一回の出張講座です。

今年のテーマは『自分にチャレンジ!!”次への一歩”』です。
(テキストより)
学ぶことは、自分にチャレンジしていくことです。
巡回講座では幅広い知識を得ることができますが、自分で体験することが一番のチャレンジです。
開会にあたり、華道文化祈念と東北大震災の復興祈念とし会場内一同の黙祷が行われました
私の所属する大分支部では毎年、お隣の大分東支部との共催で開催しています。
今年、当支部の巡回講習に講師としてお見えになられたのは池坊中央研修学院の研究員をなさっておられる笹山安文先生(長崎県大村支部)でした。
講師の笹山安文先生
笹山先生の持論は「楽じゃないけど楽しくやろう!」ということだそうです。
いけばなを好きになって上達していくには、なによりも楽しみながら取り組むことが大切だということです。
更には、お弟子さんに指導する際にも、ちゃんと伝わるように指導しなければ意味がないということもおっしゃいました。
日本のよき伝統文化は伝わらなければ意味がありません。
そのためにも「わかるように伝える」ということをご指摘いただいたことが

講座は初・中級者向けの〈午前の部〉と、中・上級者向けの〈午後の部〉に分かれていますが、いけばな未経験の方でも終日参加できる講座となっています。
(以前は2日間にわたって開催していました)
Ikenobo2011のDVD上映
講義・デモンストレーションの様子
デモンストレーションでの作品の展示
今年度のテーマでもある遊びの花「遊心」の作品
(左)カーネーションでつくった犬
(右)エリンギでつくった兄妹 
最後の作品は会場の参加者でつくりました
抽選により来場者に作品がプレゼントされました
私も大分支部に所属して23年目ですが、毎年参加させていただいており、この講座は大変勉強になってきました。
そのうち約20年くらいは講師の先生のアシスタントはさることながら会場の裏方などをお手伝いさせていただいてきました。
特に、ここ3、4年は司会進行もさせていただいております。

今年度の講座もとても内容満載で、しかもわかりやすく、意義深いものでありました。
残念ながら、年々参加者が減少ぎみでありますので、何とかして多くの方に「いけばな」の素晴らしさにふれていただきたいものです。

2011年7月9日土曜日

大分市組「解放研修」

7月5日(火)、大分市組の「解放研修」が開催されました。
今回は真宗大谷派 日豊教区の「部落差別・諸差別からの解放協議会」所管における教区指定を受けての研修でした。
研修の趣旨は「部落差別をはじめとする諸差別について学習し、その解放に向けた歩みを自らの課題とすべく研修を行う」ということです。
真宗大谷派では『宗憲』(宗派の憲法)に「同朋社会の顕現」を謳っていますが、教団自らが抱えてきた差別体質を自己反省しながら、それを課題とし、差別問題や人権問題に対して真摯に向き合う歩みをすすめてきました。
ひとえに差別問題といっても、部落差別、男女差別をはじめ国籍やいじめの問題など幅広くいきわたった課題であります。
ひいては、戦争、医療、教育についても通づる問題であり、人間の根源的課題の1つでもあります。

今回は講師にロバート・ワトソン氏をお招きし、会場の光西寺(大分市末広町)ホールには約50名の参加者が集まりました。
アメリカのアイダホ州出身のワトソン氏は国際交流員として1989年から「大山町役場」に勤務されましたが、大分県日田市と市町村合併した2004年に退職されました。
その後ワトソン氏は大山町で、「和都村企画」を立ち上げ、同時に精神障害者小規模作業所「工房まんげきょう」を運営されています。
子どもさんの通う高校のPTA会長もされており、現在は全国各地で子育てや人権に関する講演活動、翻訳や通訳の仕事などでご活躍されています。
ロバート・ワトソン氏
ロバート氏の生い立ちや外国人として日本で暮らして感じたた事などを通して、人と人とのつながりをどのように大切にすべきかということでお話いただきました。
歌がお好きなワトソン氏が来日して大変気に入った歌が『竹田の子守唄』でした。
しかし、その『竹田の子守唄』が京都の被差別部落の地域の民謡であったことを知って、部落差別問題と向きあうようになったそうです。
部落差別の問題に関しては、「寝た子を起こすな」といわれることがあり、今では殆どなくなったから知らせることが差別を助長させる、というような受け止めをする方がいます。
しかし、仲の良い子どもたち同志の間でも誕生会に呼ばれない子がいたり、就職や結婚ができなかったりという事柄が今でも起きています。
「子どもは寝てないで泣いているんです」とワトソン氏は言われました。

ワトソン氏は日本に住んで20年以上にもなるにも関わらず、今だに外国人としての先入観で接してくる人が多いそうです。
ワトソン氏の奥様は日本人ですが3人の息子さんは奥様の前夫のお子さんです。
息子さんの名は、ワトソン竜太くん、ワトソン祥太くん、ワトソン健太くんというそうですが、もともと日本人の息子さんたちなのに名前にワトソンとあるだけで外国人としての先入観を持たれるそうです。
先入観や慣習というのも人間の固定観念を助長させるものです。
その固定観念で人間を価値付けてしまうかもしれません。

ワトソン氏は面白い話をされました。
日本人は和室に客を通す場合、床の間に近い上座にお客を座らせます。
お客さんに床の間にある素晴らしい掛け軸や、お花、装飾品、床柱などを紹介してくれるが、振り返らないと見ることができません。
「はじめから美しく飾られた床の間と向き合うところに座ってもらった方が親切なんじゃないでしょうか」と思うそうです。
「そういえばそうだなあ」と思った次第ですが、ワトソン氏はその理由を調べておられました。
お客さんにとって床の間側の方に座る方が、床の間側の壁が強いうえ、出入り口が見えるのね、不審な者から狙われる危険から身を守り安心できるからということでした。

日本人は「何となくやっているから」「昔からやっているから」という理由で物事の価値基準をとらえてしまいがちです。
何故そうなっているのか、どういう理由があるのかを知ろうとしない、ということがもしかしたら短絡的な差別心をうんでいるのかもしれません。

今回最も印象に残った話はワトソン氏が知人カンさんのいるバングラディッシュに訪れた話でした。
バングラディッシュは毎年のように水害に悩まされ、世界で最も貧しい国の一つであります。
ワトソンさんが訪れたときは、政治等も比較的安定した時期だったのですが、それでも滞在5日間で5人の政治家が暗殺されたそうです。
バングラディッシュのあまりにもひどい生活水準に大変驚かれたということでした。
カンさん一家はそこまでひどい生活ではなかったそうですが、日本から見ると決していい暮らしとは言えない状態でした。
カンさんの2人の子どもたちが学校から帰ってくると、「お疲れさま」「会いたかったよ」「ありがとう」といって親子で抱き合っていたそうです。
夜は家族で歌って踊って笑って過ごします。
この家族には、「愛してる」「尊敬してる」「感謝している」姿があり、おかげさまの心で生活しているということが伝わってきたそうです。

ワトソン氏は最後に、私たちは今一度人間としての原点を見つめ直し、相手を受け入れ感謝すること、そして次世代を担う子どもたちに「人の為に何をすべきで、何ができるのか」ということを伝えることが必要であるということをおっしゃいました。
「解放研修」会場の様子
あらためて人権問題というのは、単に社会を変えていこうというような社会運動に留まるのではなく、自己を見つめ直すという意味でも避けて通れない大切な課題であることを確かめることができました。

ワトソン氏のお話は終始とてもユーモラスで研修はあっという間の2時間でした。
しかし、ワトソン氏の人柄の素晴らしさと姿勢に共感し、外国人であるが故にいい面も悪い面も含め日本人のあり方をご指摘いただいたということは、非常に貴重なご縁をいただくことができた研修でした。

2011年7月4日月曜日

小学校運動場芝生化

長女、二男が通う小学校(大分大学教育福祉科学部附属小学校)は来年130周年を迎えます。
そこで130周年記念事業として「運動場芝生化」が計画されました。

芝生化については、文部科学省も校庭芝生化の整備推進を図っています。

【文科省のHPより】
校庭は、これまで“土”のグランドが一般的でしたが、近年、“芝生”で整備する学校が増えてきています。芝生化には以下のような効果があり、文部科学省としても、その整備推進を図っています。
◯教育上の効果
・芝生の弾力性がスポーツ活動に安全性と多様性をもたらす
・境教育の生きた教材として活用できる
◯環境保全上の効果
・環境保全上の効果強風時における砂塵の飛散防止
・降雨時における土砂の流失防止
・夏季における照り返しや気温上昇の抑制
◯地域のスポーツ活動の活発化
・幼児から高齢者までの様々なスポーツを安全かつ快適に実施できる

また、サッカーのJリーグでも「百年構想」の中で芝生化の促進と協力を実施しています。

今回の芝生化は、低予算でできる校庭緑化、芝生造成ということでNPO法人「グリーンスポーツ鳥取」さんが提唱されている「鳥取方式」に習って進められています。
芝生にすることによって、いくつかのメリットが考えられます。

鳥取県のHP「鳥取方式の芝生化」より】
◯外遊びが好きになる!
芝生の上はみんな気持ちよく遊べるため、集団で外遊びする子どもが増えています。
◯体力がUP!
転ぶのを恐れず走り回るなどの活発な運動が増え、体力がアップするといわれています。
◯ストレスが少なくなる!
思い切り走り回ることでストレス発散でき、緑の芝生が目に優しいことから、精神的にも安定するといわれ、イジメが減った例もあります。
◯よく眠る!
運動量が増えることで、よく食べ、よく眠るなど、生活習慣が改善されるといわれています。
◯その他
砂ぼこりなどの飛散防止、地温上昇の防止、景観の美化などの効果もあります。

鳥取方式にもいくつかの植え方があるようですが、今回は「ポット苗移植」と同様の植え方をしました。
30センチ間隔くらいに芝のポット苗を植えていきます。
そのようにして植えられたそれぞれの株同士が繋がっていき、全面が芝生になるということです。
以下、写真をもとに今回の芝植えの行程をご紹介します。

【6月25日(土)】
この日は翌日の芝植えの準備で、運動場の芝を植える部分を5〜10㎝ほど掘り起こす作業をしました。
先生と約10名の保護者の方がお手伝いいただきました。
作業は13時〜18時くらいまでかかりました。
以前の運動場
熊本から芝が到着しました 
運動場の掘り起こし
運動場が固いのでユンボを使っての作業でした
運動会の入退場門を立てる穴や野球のピッチャープレートなどの周辺は、手作業で掘り起こしました
ユンボで掘り起こした後は、耕うん機とスコップ、鍬などを使って掘り起こした土を細かくしました
ロープ、杭、小石などを取り除きました
【6月26日(日)】
芝植え作業の日でしたが、残念ながらこの日は中止となりました。
児童、保護者をあわせ、約600名で一斉に芝の植え付けを予定していましたが、本当に残念でした。
この日は朝から雨でしたが、中止の理由はてんこうのためではありませんでした。
むしろ、天候としては「絶好の芝植え日和」とのことでした。
芝はイネ科なので、田んぼの稲のように水浸しの中に植えるような状態でもいいそうですし、雨だと水を撒く必要がないからです。
中止の理由は、前日に掘り起こした運動場の整備が不十分ということでした。
整地が不十分の状態だと、植えた後に凸凹ができてしまいます。
そういうことで、日を改めて再度整地して植えることとなりました。
整地が不十分な状態
この日は、熊本の芝業者さんから芝植えのレクチャーをうけました
【6月28日(火)】
運動場のぬかるみがなくなったので、整地作業を行いました。
軽トラックに整地用の金具をつけて整地作業を行いました
三宮副校長先生が車を運転しました
【6月30日(木)31日(金)】
児童たちが授業時間を利用して、学年毎に芝植え作業を行いました。
自分の植えたところを確認していました。
芝が広がった時に「ここは自分が植えた場所」ということで思い出に残ることだと思います。
芝植えの様子
芝植えの様子
芝植えの様子
芝植えの様子
一通り植え終わった運動場
田んぼの稲のようです
(左)散水のための蛇口を新たに設置しました
(中)芝を管理するための散水機
(右)肥料を撒くための用具
事前に試し植えをしていたところ(約2週間後)
株と株が繋がっています
大分県では県の教育委員会が「めじろんフィールド整備事業(校庭芝生化モデル事業)」(体育保健課)を推進していますので、今回の協力をいただきました。
県内では特別支援学校を中心に現在まで11校が実施していますが、小学校では初めての実施となるそうです。
初めてなのでなかなか、産みの苦しみを抱えていますが、約3ヶ月後には一面芝の絨毯が敷き詰められることを想像するとワクワクします。
また、近況をご報告します。