真宗大谷派では今回の東北地方太平洋沖地震にあたって現地救援のため本山職員を数名被災地に派遣しました。
その中に玉樹さんという方がおられ、私と知人だったのでメールがきました。
マスコミをはじめいろいろなところで被災地の状況が報道されていますが、せっかく貴重な報告をいただいたので玉樹さんの報告を共有いただきたく思い、ブログにて紹介させていただきます。
【3月15日(火)15:30】
今朝から陸前高田にて救援活動を開始し、無事にベースキャンプの寺に戻り、今から仙台へ引き返します。
お寺も民家も、何もかも津波にさらわれ、想像を超絶する惨状に、適切な表現ができかねます。
海岸から6キロ地点の河口まで、瓦礫の山で、遺体収容も間に合っていません。
瓦礫の山から次々と遺体が見つかっている状況です。
体がバラバラになってしまったお姿、苦しみもがいたであろうお姿、数えきれないご遺体の前で、家族を探し泣いている声、ただ唖然と言葉なく立ち尽くす姿、言葉になりません。
私の眼前のこの光景の中にも、足下にもまだ無数のご遺体があるのでしょう。
避難所では、一度に一瞬にして多くの家族を亡くし、また家族の安否がわからない不安と悲しみの中、少ない物資を分け合いながら助け合っておられます。
今朝から10リッター規制での部分給油が始まり、関係者の安否と物資を自ら求めに行こうと、スタンドに長蛇の列が作られてます。
多くの命を失いながらも、必死に生きる命の姿がたくさんあります。
子どもが無邪気に遊ぶ姿に、余計に胸が痛みます。
この惨状は現実であり、誰にも起こり得ることです。
1日1日・一瞬一瞬を大事に生きることの大切さを痛感しています。
物が足りません。
ここに物を運び届ける燃料が足りません。
1人1人の1秒の節電とか応援の言葉で、救われる命が、救わなければならない命がここにあります。生きようとする命があります。
全力で、全力で支えましょう。
復興したこの街の姿を、またいつか必ずや見れますように。
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