今回も前回紹介したDonald Fagenの「The Nightfly」と同じく80年代に活躍したThe Style Council
を紹介します。
The Style Councilは1983〜1990年まで活動したユニットで、日本では略して「スタカン」(以下スタカンと記します)と呼ばれていました。
(ユニット=バンドやグループとはちょっと質が違います)
ちょうど私が高校生、大学生の頃で、同世代の方はかなりハマったんじゃないかと思います。
このユニットは基本的にはリーダーのポール・ウェラー(Paul Weller)とミック・タルボット(Mick Talbot)の2人組ですが、D.C.リー(D.C.Lee)とスティーヴ・ホワイト(Steve White)の2人が加わって4人での活動していました。
ポール・ウェラーは元々イギリスの有名パンクバンドThe Jamのリーダーでした。
The Jamの解散後に音楽の方向性を変えて結成したのがスタカンです。
The Jam、スタカン、両方の音楽を聴けば、(共通性が全くないとは言い切れませんが)見事なまでに音楽性の違いを感じるはずです。
スタカンの音楽は、ロック、ソウル、ジャズ、ポップス、ヒップホップ、ラテンなどさまざまなジャンルが入り交じった多彩で新鮮で革新的なサウンドでした。
The Style Council(=評議会)の名が表すように、まさに色々なスタイルの音楽の評議会であります。
スタカンがリリースしたオリジナルアルバムは4作品です。
『Cafe Bleu』(1984)
『Our Favourite Shop』(1985)
『The Cost of Loving』(1987)
『Confesstions of A Pop Group』(1988)
どのアルバムをとってもスタカンの世界観を堪能できますが、しいていうならばファーストアルバムの『Cafe Blue』が私の最も好きなアルバムです。
「Cafe Bleu』 |
1.Mick's Blessings
2.Whole Point of No Return
3. Me Ship Came In!
4. Blue Cafe
5. Paris Match
6. My Ever Changing Moods
7. Dropping Bombs on the White House
8. Gospel
9. Strength of Your Nature
10. You're the Best Thing
11. Here's One That Got Away
12. Headstart for Hap
13.Council Meetin'
佐野元春はこのアルバムにかなり影響を受けて、自身も『Cafe Bohemia』というアルバムを作りました。
アルバムジャケットもポール・ウェラーを真似て白いコートの中にチェックのジャケットを着ていました。
このアルバムで最も有名な曲が6曲目の「My Ever Changing Moods」です。
また、4曲目「Blue Cafe」と5曲目「Paris Match」は非常にムーディーな曲で何とも言えません。
2作目の『Our Favourite Shop』は最もヒットしたアルバムで全英アルバムチャート1位を記録しました。
なかでも「Shout to the Top」は有名です。
佐野元春の「Young Bloods」はそっくりの曲です。
ここでも佐野元春が影響を受けていることがわかります。
映画『Vision Quest』のサウンドトラックにも入ってましたし、以前フジテレビの朝番組『特ダネ』のオープニングにも使われていました。
4作目の『Confesstions of A Pop Group』があまりパッとしなかったので活動を終えましたが、残念でした。
とにかくスタイリッシュでお洒落なスタカンです。
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