東北地方太平洋沖地震で犠牲に遭われた方々には衷心より哀悼の意を表し、被害に遭われた方々には心からお見舞い申し上げます。

東北地方太平洋沖地震で犠牲に遭われた方々には衷心より哀悼の意を表し、被害に遭われた方々には心からお見舞
い申し上げます。

2010年12月17日金曜日

四日市別院報恩講、華立て

前ブログにて、四日市別院の報恩講を報告させていただきましたが、今年も報恩講にあたり仏華のお手伝いをさせていただきました。
私が別院報恩講の仏華に関わるようになったのは確か1991年だったと思います。
ですから、今年で20年目となりました。
その前年(1990年)に、報恩講の華立てを見学させてもらいに行きました。
当時は大分市組、光西寺さんの元法務員をされていた後藤昭春さんと直入組、智雲寺さん住職の田北大精さんのお二人が華立てをされていました。
お二人とも以前からよく存じあげている方でしたので見学というよりも、遊びに行ったという感じでした。
そこで、いきなり「少し手伝って」といわれたのでお手伝いさせていただきました。
そして、翌年より本格的に正式に別院報恩講の華立ての一員となりました。
その後、3人で華立てをするようになったんですが、12、3年前に後藤さんが体調の不調を理由に辞められてからは田北さんと私の二人で華を立てるようになりました。

本願寺の仏華、大谷派の仏華は基本的には池坊の立華と同様の形式であります。
池坊のいけばなは、もともと仏前にそなえる花を立てた(たてはな)ことに始まりました。
報恩講は真宗の仏事の中で最も重要な法要でありますので、いけばなでは一番格式が高いとされる松を主に用いた仏華を立てます。
四日市別院の本堂は非常に大きいので、そなえる仏華もかなり大きなものになります。
中尊前五具足の一対、祖師前、御代前、両余間、御内仏と計7杯を立てますので丸二日仕事となります。
材料の松は、昔は山に行けばどこにでもあったんですが、松くい虫にやられて少なくなりました。
今でも標高の高い、寒い地域だと松の葉丈が短いいい松があります。
別院の松は毎年、大分県九重町の山に取り行きます。
玖珠組光昭寺さんおご門徒さんの山で取らせてもらいますが、この花材取りも大変です。
12月6日、花材の松取りのため光昭寺さんに集合しました
九重町飯田高原の千町無田というところです
昔は水がなく千町にわたって田が無かったそうです
その後水が引かれ、広大な水田地帯ができました
長者原という風光明媚なところに松があります
遠くにも松が見えますが国有林のため松を切ることはできません
光昭寺さんのご門徒さんの私有地で松を取らせていただきます
こういった松を大型ワゴン一杯に取ります
光昭寺さんのご門徒さん(左)と田北さん(右)
年令に関係なく、お二人とも元気です
実は数年前から別院の華立てはそろそろ卒業したいと考えていました。
日程を割くのも大変ですし、何よりも私たち二人だけしか関わっていないことの疑問があったからです。
昔はどこのお寺にも「華講」といって仏華を立てる門徒衆のグループがありました。
今では「華講」が存在するお寺は少なくなりました。
残念ながら私のお預かりする西福寺でもなくなりましたし、四日市別院も同様です。
その件について四日市別院と相談したところ、有志を募りその方々に仏華を習得し今後別院の仏華に関わっていただける人を育てようということになりました。
11月19日に講習会を開催し約30名くらいの方々が参加くださいました。
12月8日、9日の別院華立ての日にも数名の方が手伝いに来られました。
今後、別院の華立てグループが形成されることを期待します。
四日市別院本堂の、後堂で華立ての作業をします
今年はお手伝いが来ました 
立てた仏華は大きくて重いので、このような専用の御輿を使って運びます
中尊前一対の完成です

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