東北地方太平洋沖地震で犠牲に遭われた方々には衷心より哀悼の意を表し、被害に遭われた方々には心からお見舞い申し上げます。

東北地方太平洋沖地震で犠牲に遭われた方々には衷心より哀悼の意を表し、被害に遭われた方々には心からお見舞
い申し上げます。

2011年2月2日水曜日

代表好き日本人

先日、サッカーのアジア杯があり、見事日本の優勝で幕を閉じました。
初戦のヨルダン戦がギリギリのドローで始まったことを考えると、よく優勝できたなあと思います。
今回は色々とドラマがありました。
けが人が出たり、不可解な退場が出たり、PK戦になったりといろいろありましたが、控えの選手が活躍するなどの総力戦とチーム一丸で戦ったことが評価されています。
ザッケローニ監督の采配もかなり評価されています。
選手起用がズバズバ当たってましたし、選出された殆どの選手を使うところなどは個人的には評価したいところです。
そんなこんなで、大会が始まってから終盤にいくほどどんどん盛り上がった印象があります。

さて、私といたしましては正直に申し上げるとさほど熱くなったわけではありません。
私はスポーツ観戦がかなり好きな方です。
ただし、ライブで見たいという願望は殆ど無く、テレビ観戦で十分だと感じています。
(こんなのはスポーツ好きじゃないと考える方も多いと思います。)
かなりアマノジャクなんですが、なんとなく盛り上がって応援している中に同調したくないという思いが強いからです。
Twitterでも一度ツイートしたんですが、私的にはサッカー日本代表に対してはいわゆる「ドーハの悲劇」があったオフト監督時代以降は思い入れが失せました。
93年はJリーグ開幕とW杯予選ととてもサッカーが盛り上がった年でした。
それまでは当時JSLというリーグがありましたが閑古鳥が鳴いていた状況で、サッカー界は全然盛り上がってませんでした。
それを何とかしたいという協会の思いが、サッカー人気の成功につながったんだと思います。
なぜオフト監督以降は好きになれないかというと、選手の殆どが人気が高まった後の選手ばかりだからです。
オフト監督の時代は閑古鳥の中で頑張ってきた選手ばかりでしたが、今の選手以上にオーラがあり、黄金期ともいわれています。
代表メンバーもほぼ固定していたので今でも選手の名前が言えます。
そういった選手がいなくなったころから魅力が無くなったと思います。
特にW杯出場を決めた98年に、岡田監督が大会直前に三浦カズと北澤を外したことで私の持っていたサッカーの魅力を全部削ぎ落とされました。
(私は性格上、一度興ざめすると興味が復活しないんです)
結果がモノを言う世界なので、フランスW杯でせめて一勝でもできていれば岡田采配をそれなりに評価できたかもしれませんが、全敗で終わったのでなおさらガッカリしました。
そういうこともあって、なぜかサッカー日本代表を見ても興味がわきません。
ほとんどの方がドキドキハラハラで観戦していたんでしょうが、私に限っては全く緊張感なく観ていられます。
正直勝っても負けてもどちらでもいいと思っています。
ということもあくまでも私の個人的な思いなのでどうでもいい話なんですが、これからが本題です。

日本人は代表戦というものになると急に盛り上がる体質があると思います。
今回のサッカーでもそうですが、野球のWBC、バレーボールの国際大会など大変盛り上がります。
オリンピックが盛り上がるのも同じことだと思います。
国際試合だとマイナーなスポーツもにわかに盛り上がります。
北京五輪出場をかけたハンドボールが一時的に人気を得たことがいい例です。
ファッションや音楽などが流行り廃れるのと違い、スポーツが一時的に盛り上がるのは如何なものかと思います。
やっている選手は本当に真剣だと思います。
そのスポーツには代表じゃないけど頑張っている選手が多くいるということが見えているんでしょうか?
一時的に盛り上がっている証拠にリーグ戦などの通常の国内試合が意外に盛り上がっていないという現状があるようです。
プロ野球なんか巨人戦でさえ地上波中継のないことがあります。
昨年の日本シリーズ千葉ロッテvs中日は全国放送のない日がありました。
かつての野球人気からすると、考えられません。
やっぱり国際戦に熱狂的になった人は責任持って普段からそのスポーツを応援して欲しいですね。
「そんなこと考えてスポーツなんて観てられません」と思われそうな、極端な考えで申し訳ありませんが、スポーツが好きだからこそこう思うわけです。
こういう代表好きという背景には、日本人が活躍することを見たいということがあるんだろうと思います。
競技はなんでもいいんです。
高校野球なんかで地元出場校を応援するのと一緒ですね。
ある意味当たり前の考えだと思います。
しかしその反面、国際試合は遺恨を残したり、国際問題を浮き彫りにしたりという弊害も抱えています。
これも極端な考え方ですが、これは同族意識のあらわれで、排他性という問題も含んでいます。
「愛国心」や「国益」という表現にも問題があるんです。
「自分さえよければいい」という思い上がりの無自覚さを助長しかねません。
かつての軍国主義の象徴である「日の丸」や「君が代」がスポーツを通じて現代日本人の精神に浸透していくとの違和感も否めません。

最後はやや重い話になりましたが、スポーツ好きの私からの提言はこの盛り上がりをその競技を支える原動力にして欲しいということです。
マスコミの影響も含め、持ち上げたり落としたりが好きな日本人です。
関心事が一時的で持続しないんです。
事件や事故が風化されることも恐ろしいいことです。
ところで、今心配なことは日本ハムの斎藤佑樹人気ですが、あまり結果を期待しすぎずに暖かく応援すべきではないでしょうか。

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